玄関の鍵をキーレスにしたいとき、費用がいくらくらいかかるのか気になりますよね。
しかし、キーレスにはカードキーや暗証番号錠だけでなく、様々な種類のものが存在します。
そのうえで、あなたに必要なキーレスはどのタイプなのか、といった点についても把握しておきたいでしょう。
また、玄関の鍵をキーレスに交換するときの費用相場を把握しておかないと、業者にぼったくられてしまう可能性があります。
他にも、ご自身に合った種類を正しく選べなかったことで高額な出費になってしまった…といった事態を招くことも考えられるでしょう。
そこで、今回は玄関の鍵をキーレスにする場合の費用相場と、種類別の特徴について、詳しく解説します。
玄関の鍵をキーレスに変更しようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
玄関のキーレスの種類と特徴
玄関のキーレスは大きく以下の5種類に分けられます。
まずは、それぞれの特徴を把握し、ご自身に合ったキーレスを探してみましょう。
- 暗証番号錠
- カードキー
- リモコンキー
- 生体認証錠
- スマートロック
暗証番号錠は、事前に登録した暗証番号を入力して開錠するキーレスです。
暗証番号として登録できる数字は4~8個が一般的で、好きな番号を組み合わせることができます。
暗証番号錠は、他人に推測されにくい数字を選べば、高い防犯効果を得られます。
カードキーは、カードを鍵本体にかざして開錠するキーレスです。
カードキーは、鍵(キー)のように、いちいち「差し込んで回す」という作業がありませんし、カバンやポケットがかさばりません。
リモコンキーは、リモコンを使って開錠・施錠するキーレスです。
リモコンキーの開錠・施錠方法は商品によって異なり、「リモコンキーを持っていれば、玄関に近づくだけで開錠できる」「リモコンキーのボタンを押して開錠・施錠できる」などがあります。
生体認証錠は、指紋など人それぞれの人体の特徴を判別させて鍵を開けるタイプのキーレスです。
暗証番号錠同様に、持ち歩く鍵(キー)がありません。
生体認証錠の場合、指紋認証錠であれば「指紋をかざすだけ」というワンステップで鍵を開けられますので、手軽かつスピーディーに操作できるキーレスといえます。
スマートロックは、スマホの専用アプリから開錠・施錠を操作できるキーレスです。
スマートロックは、スマホから遠隔操作ができますので、うっかり施錠し忘れてしまっても、外出先から玄関のドアの鍵を閉めることができます。
玄関の鍵をキーレスに交換する場合の費用相場
玄関の鍵をキーレスに交換する場合の費用は、カギの種類によって異なります。
キーレスの種類別の費用相場については、下記の表をご覧ください。
キーレスの種類 | 費用相場(工事費込み) |
---|---|
暗証番号錠 | 2万~10万円 |
カードキー | 1万~2万円 |
リモコンキー | 5万~17万円 |
生体認証錠 | 2万~30万円 |
スマートロック | 7,000円~6万円(工事不要) |
玄関の鍵をキーレスに交換する場合の費用は、上記の通り鍵の種類によって大きく異なります。
初期費用として相場は高く感じるかもしれませんが、玄関の鍵をキーレスに交換した場合、その後は基本的にメンテナンスをする必要はありません。
また、セキュリティが向上しますので、空き巣による被害を防ぎやすくなります。
結果的には、初期費用分の防犯効果が得られるといえるでしょう。
玄関の鍵をキーレスに交換するメリット
玄関の鍵をキーレスに交換するメリットは3つあります。
キーレスのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
鍵の開錠・施錠の手間が軽減する
玄関の鍵をキーレスに交換することで、カギの開錠・施錠の手間が軽減します。
「かざすだけ」「触れるだけ」「スイッチを押すだけ」など、ワンアクションで開錠・施錠ができます。
忙しい朝やくたくたになって帰宅したときなども、キーレスであればスピーディーに開錠・施錠ができるのは大きなメリットといえるでしょう。
防犯性が期待できる
玄関の鍵をキーレスに交換することで、防犯性の向上を期待できます。
キーレスは、鍵穴がカバーで隠れていますのでピッキングされにくいという特徴があるのです。
また、鍵(キー)がありませんので、第三者に合鍵を作られにくく、空き巣など不法侵入のリスクを低くすることができます。
鍵を紛失してしまう心配がない
玄関の鍵をキーレスにすれば、鍵を紛失してしまう心配がありません。
鍵を紛失してしまうことが多い方にとって、暗証番号錠や指紋認証錠などのキーレスはおすすめです。
しかし、カードキーやリモコンキー、スマートロックの場合は、カード・リモコン・スマホが鍵(キー)の代わりとなります。
それぞれ紛失してしまうと鍵を開錠・施錠できませんので注意してください。
玄関の鍵をキーレスにする場合のデメリット
玄関の鍵をキーレスにする場合、5つのデメリットが考えられます。
思わぬトラブルを回避するためにも、デメリットについて詳しく見ていきましょう。
電池切れで使えなくなってしまう
玄関をキーレスにすると、「電池切れで使えなくなってしまう」というデメリットがあります。
キーレスは電池で作動しますので、電池切れになってしまうと、正常に開錠・施錠ができません。
突然のキーレス電池切れを防ぐためにも、定期的に電池交換をしましょう。
暗証番号を忘れると開錠・施錠ができない
暗証番号錠の場合、暗証番号を忘れると開錠・施錠を行うことができません。
「第三者に推測されないように」と、複雑な暗証番号を設定するのは大切ですが、覚えにくいものでは「番号を忘れる」といった事態に陥ってしまいます。
「好きな芸能人の誕生日」「遠い親戚の電話番号」など、覚えやすく、かつ第三者に推測されにくい番号の登録をしてください。
オートロック機能による締め出しの可能性がある
玄関の鍵をキーレスにすると、オートロック機能によって締め出されてしまう可能性があります。
キーレスの種類によっては、「ドアを閉めると自動的に施錠される」「一定時間が経過すると自動的に施錠される」といったオートロック機能を持つものがあります。
そのため、カードキーやリモコンキー、スマートロックの場合、手ぶらで外に出てしまうと、オートロックで鍵がかかったときに開錠できません。
オートロック機能があるキーレスを取り付ける場合は、必ずカード・リモコン・スマホを持って外出することが大切です。
合鍵が作りにくい
玄関の鍵をキーレスにすると、「合鍵を作りにくい」といったデメリットがあります。
一般的な鍵であれば、ホームセンターや鍵業者に気軽に合鍵を作ってもらうことができます。
しかし、カードキーやリモコンキーなどの場合、気軽に合鍵用のカードやリモコンを作ることができません。
また、メーカーに相談しても、合鍵を作ってもらうまでに時間がかかりますし、一般的な鍵と比較すると費用も高額になります。
ペースメーカーなどに影響を及ぼす恐れがある
玄関をキーレスに交換することによって、ペースメーカーなどに影響を及ぼす恐れがあります。
カードキーやリモコンキー、スマートロックなどのキーレスは電磁波を発していますので、ペースメーカーの設定を狂わせてしまう可能性があります。
最悪の場合、ペースメーカーがトラブルを起こし、ペースメーカーを埋め込んでいる方が倒れてしまうことも考えられるのです。
ペースメーカーの他、ICD、CRT、CRT-Dなど、心臓埋め込み機器のほとんどが、キーレス電磁波の影響を受けるリスクがあります。
家族がペースメーカーを埋め込んでいる場合、キーレスの取り付けは避けるか、電磁波を発しない「暗証番号錠」などの導入をおすすめします。
まとめ
今回は、玄関の鍵をキーレスにする場合の費用相場や、種類別の特徴、キーレスのメリット・デメリットについて解説しました。
キーレスを取り付ける場合、初期費用が高いので、交換を躊躇してしまう方もいらっしゃるでしょう。
しかし、鍵の防犯性を高めたり、開錠・施錠の手間を軽減したりしたい方にとって、キーレスはとてもメリットの大きいカギといえます。
ご紹介したデメリットも参考にしながら、ご自身に合ったキーレスの導入を検討してみてください。