あなたは、引き戸玄関の不具合で困り、修理方法について情報収集中ではないですか?
引き戸玄関の修理費用を抑えるために、自分で作業を行いたいという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、正しい修理方法を把握しておかないと、引き戸玄関を壊してしまい、結果的に業者に依頼しなければならなくなってしまいます。
また、引き戸玄関の修理を業者に依頼する場合であっても、正しい費用相場を把握しておかないと、高額な費用を提示されても「相場をはるかに超えた金額になっている」ということに気が付かないかもしれません。
そこで、今回は引き戸玄関の修理を自分でやる方法や、業者に依頼した場合の費用相場について解説します。
引き戸玄関の修理で高額な損を避けるためにも、このページを最後までしっかりと読み込んでください。
目次
玄関引き戸を修理する方法
まずは、玄関の引き戸を修理する方法についてご紹介します。
自分で修理できる引き戸の部分は、下記の4つです。
- レール
- 戸車
- 召し合わせ錠
- 戸先錠
それぞれの修理方法について、詳しく解説します。
レール
レールの修理方法は大きく3つがあります。
自分でレールを修理したい方は、下記の修理方法を参考にしてください。
- レールの掃除
- ステンレス用清掃剤を使う
- レール交換する
引き戸がスムーズに開閉できない場合は、レールにゴミが溜まっていることがあります。
レールに溜まっているゴミを取り除くだけで、引き戸がスムーズに開閉できるようになる場合がありますので、まずは掃除をしてみましょう。
レールの掃除をしても引き戸がスムーズに開閉できない場合は、「錆び」が原因となっていることが考えられますので、ステンレス用清掃剤をレールに使ってみてください。
ステンレス用清掃剤の使用方法は、乾いた布にステンレス用清掃剤をしみこませて、レールの錆びをふき取るだけです。
レールの錆びがなくなれば、引き戸がスムーズに開閉できるようになるかもしれません。
なお、上記2つの方法を試しても引き戸の不具合が改善されない場合は、レールの交換が必要となります。
レールの交換方法については下記をご覧ください。
レールの交換方法
- ドライバーでレールを固定しているねじを取り外す
- 古いレールを取り外す
- 新しいレールを取り付ける
- ドライバーを使いネジでレールを固定する
レールはホームセンターで5,000~1万円程度で購入できます。
自分でレールを交換したい方は、手順を参考しながら作業を進めてみてください。
戸車
引き戸を開閉するときに、ガタガタとした感覚があったり、引き戸が傾いてしまう場合は、戸車の修理が必要です。
自分で戸車を修理したい方は、下記の方法を参考にしてください。
- 戸車のゴミを取り除く
- 潤滑油を塗布する
- 戸車の高さを調節する
- 戸車を交換する
戸車にゴミがついていると、スムーズに引き戸を開閉できません。
ホコリなどのゴミが戸車に絡んでいないかをチェックし、丁寧に掃除をしましょう。
また、ゴミがないにも関わらず引き戸の開閉がスムーズでない場合は、潤滑油を戸車に塗布してみましょう。
戸車の動きがスムーズになり、引き戸の開閉が違和感なく行えるようになるかもしれません。
他にも、「戸車の高さ調整」で戸車の動きを改善できる場合があります。
戸車の高さ調整の方法は、下記をご覧ください。
戸車の高さ調整方法
- 引き戸の側面の下側にゴムキャップがある場合は取り外しておく
- ゴムキャップの奥の調整ネジをドライバーでまわす
- 戸車を高くしたい場合は調整ネジを右回りにまわす
- 戸車を低くしたい場合は左回りにまわす
- ゴムキャップをもとに戻す(ゴムキャップがある場合)
戸車は、ドライバー一つで高さ調整ができますので、複雑な作業が苦手な方でも、比較的簡単に行えます。
しかし、戸車の高さを調整しても、不具合が解消されない場合は、戸車を交換しなければなりません。
戸車の交換方法は、下記の通りです。
戸車の交換方法
- 引き戸を外す
- 引き戸を広い場所に倒しておく
- 古い戸車を取り外す
- 新しい戸車を取り付ける
- 引き戸をもとに戻す
戸車はホームセンターにて1,000円以下で販売されています。
作業を行う場合は、2人で行うのがよいでしょう。
うっかり引き戸を倒してしまうと、ガラスを割ることがありますので注意してください。
召し合わせ錠
引き違い戸の「召し合わせ錠」がトラブルを抱えている場合は、具体的な症状に合わせて修理する必要があります。
ここからは、召し合わせ錠の症状別の修理方法について解説しますので、参考にしてみてください。
鍵が抜きにくい、差しにくい
- キーの側面を鉛筆でなぞる
- 鍵穴にキーを挿入してみる
- 何度か抜き差しし、症状が改善されない場合はもう一度鉛筆でキーの側面をなぞる
室外側のキーがまわしにくい
- キーが回る場合は汚れを取り除いて開錠・施錠を試してみる
- キーが回らない場合は鍵穴のほこりを掃除機で吸い取る
- 歯ブラシや柔らかい布でキーの汚れを取り除く
- 鍵穴に「鍵穴用潤滑油」を塗る
錠受けが位置ずれしている
- 召し合わせ錠を室内側から開錠しておく
- 召し合わせ錠の上下のネジをドライバーでゆるめる
- 調整穴にピンを差し込む
- 二枚の戸をピンが貫通するように「ピンを受ける側」の位置を調整する
- ピンが貫通した位置で召し合わせ錠を固定する
あなたの家の召し合わせ錠の状態を確認し、上記の修理方法を参考にしながら、問題を解決してください。
ただし、作業が難しいと感じる場合は、むやみに自分で修理してしまうとかえって召し合わせ錠を壊してしまう可能性があります。
作業に不安を感じる方は、業者に修理を相談してください。
戸先錠
戸先錠が問題を抱えている場合は、「鍵受け」を調整してみましょう。
鍵受けを調整することで「施錠しにくい」といったトラブルを解決できる場合があります。
戸先錠の調整方法については、下記をご覧ください。
- 鍵受けを固定しているねじをドライバーでゆるめる
- 鍵がかかりやすい位置に調整してみる
- ねじで鍵を固定する
上記の方法を試してみることで、鍵がかかりやすくなる場合があります。
ただし、「引き戸全体を囲う枠(サッシなど)が歪んでいる・傾いている」といったことが原因で戸先錠がかかりにくくなっている場合は、業者に修理を依頼しなければなりません。
玄関引き戸の修理にかかる費用相場
玄関引き戸の修理にかかる費用相場は、具体的な症状や作業内容によって異なります。
まずは、下記をご覧ください。
鍵の症状 | 費用相場 |
---|---|
シリンダーが回りにくい | 7,000~2万円 |
鍵が抜きにくい、抜けない | 7,000~3万円 |
錠前のツマミやレバーが動かない | 1万~3万円 |
業者に修理をお願いする場合、いずれの作業も7,000円を超えます。
また、引き戸が抱える問題が複数ある場合は、その分作業の手間もかかりますので、上記の費用相場より高くなることがあります。
玄関引き戸のメリット・デメリットについて
玄関引き戸には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
ここからは、玄関引き戸のメリット・デメリットについて詳しくご紹介します。
引き戸のメリット
まずは引き戸のメリットについてご紹介します。
具体的な内容は、下記をご覧ください。
- 強風のときに勝手に閉まりにくい
- 開閉時に扉が動くためのスペースが不要(限られたスペースでも導入できる)
- 開閉の動作がラク
引き戸は、開き戸と比べると風の影響を受けにくいのが特徴です。
強風であっても、バタンと勢いよく閉まらないので、「戸と枠に指を挟んでしまう」「体を戸にぶつけてしまう」といった心配がありません。
また、引き戸は戸をスライドさせて開閉しますので、扉が動くときのスペースが必要ありません。
玄関周辺のスペースが狭くても、導入できます。
ちなみに、「開閉の動作がラク」といったメリットも、引き戸ならではです。
扉を開閉するために、身体を移動させなければならない開き戸とは異なり、引き戸はその場で立ったまま戸の開閉ができます。
引き戸のデメリット
引き戸には様々なメリットがありますが、一方でデメリットもあります。
具体的なデメリットについては、下記をご覧ください。
- 勢いよく閉めると指を挟む恐れがある
- 気密性が低い
引き戸は、勢いよく閉めると指を挟んでしまう恐れがあります。
そのうえ、戸が重いタイプの引き戸の場合、指の怪我も深刻になりやすいので注意しなければなりません。
また、引き戸は気密性が低いので、室温が外の温度に影響されやすいというデメリットがあります。
特に、夏や冬は室内まで暑くなったり、寒くなったりしやすいのが難点です。
玄関引き戸の修理は鍵業者に依頼しよう
玄関引き戸の修理は、鍵業者に依頼することをおすすめします。
専門的な知識を持たない方でもできる修理方法はありますが、プロの目で引き戸の状態を確認してもらい、適切な作業を行ってもらった方が安心です。
また、作業に不慣れな方がむやみに自分で修理しようとすると、怪我をしたり引き戸や鍵を壊してしまう可能性があります。
玄関引き戸の修理を行う際には、なるべく鍵業者に依頼してください。
まとめ
このページでは、玄関引き戸の修理方法や、業者にお願いする場合の費用相場、引き戸のメリット・デメリットについてご紹介しました。
引き戸は毎日使う場所であるからこそ、トラブルを抱えてしまうと困ってしまいますよね。
引き戸の不具合に気がついたら、早めに修理を行い快適に使えるようにしておきましょう。