金庫の鍵が開かないとき、なんとかすぐにでも開けたいですよね。
特に、金庫の中に今すぐ必要なものが入っている場合、金庫の鍵が開かないと慌ててしまうでしょう。
もし、何度試しても金庫の鍵が開かないときには、最終手段として金庫を壊すことになるかもしれません。
金庫を壊すことができなかったら、最悪の場合、一生金庫内の物を取り出すことができなくなってしまうかもしれませんね。
急いで金庫の鍵を開けたいなら、専門業者に依頼するのもよいでしょう。
そこで、今回は金庫の正しい開け方と、鍵業者にカギ開けを依頼する場合の費用相場について解説します。
目次
金庫の鍵が開かない原因
金庫の鍵が開かない原因は、次の5つが考えられます。
- 鍵や暗証番号が間違っている
- 暗証番号入力前に「リセット」ができていない
- 金庫の中に物を詰め込みすぎている
- 金庫の扉の立て付けが悪い
- 鍵または金庫本体が故障している
それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。
鍵や暗証番号が間違っている
使用している鍵や暗証番号が間違っている場合、金庫を開けることができません。
鍵や暗証番号の間違いで金庫が開かないのは当然ですが、意外にも気付いていない方がいらっしゃいます。
「別の金庫の鍵で開けようとしている」「以前に暗証番号を変更したことを忘れている」など、心当たりはないか記憶をたどってみましょう。
暗証番号入力前に「リセット」ができていない
暗証番号を入力するタイプの金庫であれば、「番号入力前にリセットが正しくできていない」ということが考えられます。
一度暗証番号をリセットしないと、直前に入力した番号が記憶されていますので、正しい鍵開け操作ができないのです。
ダイヤル式の場合は、右に4回以上回して暗証番号をリセットします。
ただし、鍵のタイプやメーカーによってはリセット方法が異なることもありますので、注意してください。
金庫の中に物を詰め込みすぎている
金庫の中に物を詰め込みすぎていると、カギを開けることができなくなってしまいます。
物の詰め込みすぎは、鍵部分を圧迫しカギが回りにくい状況を作ります。
鍵に間違いがないにも関わらず金庫が開けられない場合は、扉を強く押しながら鍵を回してみてください。
手で持ち運びのできるタイプの金庫であれば、ダイヤルのついている面を上にすることで、鍵部分への圧力を下げることができるでしょう。
金庫の扉の立て付けが悪い
金庫の扉の立て付けの悪さが、金庫の鍵が開かない原因となっている可能性も考えられます。
特に、古い金庫の場合、劣化で金庫の扉が下にずれていることがあります。
また、差し込んだ金庫の鍵が回らないときは、扉の立て付けの悪さの影響が考えられます。
扉の立て付けが原因で金庫の鍵が開かない場合は、マイナスドライバーなどを扉の下に差し込み、持ち上げながらカギを回してみましょう。
鍵または金庫本体が故障している
鍵もしくは金庫本体の故障によって、金庫のカギが開かないといったケースがあります。
鍵を差し込むタイプの金庫の場合、「鍵(キー)が変形している」「鍵穴の内部が故障している」などが考えられるでしょう。
ダイヤル式の場合、「ダイヤルの劣化」「磁力の低下」などが、鍵が開かない原因かもしれません。
また、金庫の鍵が電池式の場合、「電池切れ」によってカギが開けられないこともあります。
鍵(キー)の変形や鍵穴の故障、ダイヤルの劣化、磁力の低下については、専門業者に依頼して修理してもらう必要があります。
電池切れによって金庫の鍵が開錠できない場合は、電池を交換し再度カギ開けを試してみてください。
金庫の鍵の正しい開け方
ここからは、金庫の鍵の正しい開け方について解説します。
「ダイヤル式の場合」と「テンキーで開錠するタイプの場合」について解説しますので、お持ちの金庫の鍵に合ったものを参考にしてみてください。
ダイヤル式の場合
金庫の鍵がダイヤル式の場合は、下記の手順で鍵を開けます。
【暗証番号が「右29」「右30」「左60」の場合】
- 「0」に合わせる
- ダイヤルを右に回して29に合わせる
- 再度右に回して29に合わせる
- もう一度右に回して29に合わせる
- 右に回して30に合わせる
- 再度右に回して30に合わせる
- 左に回して60に合わせる
- 扉を手前に引いて開ける
暗証番号が3つの場合、最初の暗証番号は3回合わせる必要があります。
次の暗証番号は2回合わせ、最後の暗証番号は1回合わせることで鍵を開けることができます。
もし、暗証番号が4つの場合は、最初の暗証番号は4回合わせ、次の暗証番号は3回合わせていく…といったように、暗証番号を合わせる回数を1回ずつ減らしましょう。
ダイヤル式の金庫の鍵開けに慣れていない方は、上記の手順を参考にしながら慎重にダイヤルを回してみてください。
テンキーで開錠するタイプの場合
テンキーで鍵を開ける場合は、下記が正しい方法です。
【暗証番号が9762の場合】
- 鍵(キー)を差し込む
- 「9」「7」「6」「2」と入力する
- 鍵を回す
- 扉を手前に引いて開ける
鍵(キー)を差し込むタイプの場合は、カギを差し込んでから暗証番号を入力して鍵を回します。
鍵が回る音がしたら、扉を手前に引いて開けましょう。
金庫の鍵紛失・暗証番号忘れの対処法
金庫の鍵紛失や、暗証番号を忘れてしまうのを防ぐなら、下記の方法がおすすめです。
- メーカーや鍵屋に合いカギ作成を注文する
- ダイヤルを1つずつ調整して試してみる
上記の対処法について、詳しく解説します。
メーカーや鍵屋に合いカギ作成を注文する
金庫の鍵を紛失してしまった場合、メーカーに合いカギ作成を注文しましょう。
名前や住所、電話番号などの個人情報と、金庫の製造番号をメーカーに伝えれば、合いカギを作成してもらうことが可能です。
また、鍵屋に合いカギ作成を依頼するといった対処法もあります。
キーがなくても鍵穴から合いカギを作ってくれる業者がありますので、「メインの鍵が手元にないけれど、今すぐ合いカギを作ってほしい」という方におすすめです。
しかし、外出先で金庫のメインの鍵を落としてしまった場合、カギを拾った第三者に金庫の中身を盗まれてしまう可能性があります。
金庫の鍵を紛失したときは、必ず警察署に「遺失届」を提出するようにしましょう。
ダイヤルを1つずつ調整して試してみる
ダイヤル式金庫の暗証番号を忘れてしまった場合は、時間と手間がかかりますが、「1つずつダイヤルを回し、調整を試す」という方法があります。
ダイヤルを1つずつ調整していけば、いずれは鍵が開くでしょう。
ただし、設定した暗証番号によっては、1日かけてダイヤルを調整してみても鍵を開けられない場合がありますので、急ぎの方には不向きです。
急ぎなら専門業者に鍵開けを依頼しましょう
急いで金庫の鍵を開けたい場合、専門業者に鍵開けを依頼することをおすすめします。
専門業者に鍵開けを依頼する場合の、費用相場や詳しいサービス内容について解説します。
鍵開けを業者に依頼した場合の費用相場
専門業者に鍵開けを依頼した場合の費用相場は、カギの種類によって異なります。
下記の表を費用の参考にしてみてください。
金庫の鍵の種類 | 作業料の費用相場 |
---|---|
鍵を差し込むタイプ | 8,000~2万円 |
ダイヤル式 | 8,000~4万円 |
テンキー式 | 1万~4万円 |
鍵開けを業者に依頼する場合は、上記の作業料金の他に「出張費」「深夜・早朝の割り増し料金」なども発生することがあります。
また、鍵の種類によっては、費用相場よりも高額になることがありますので、具体的な料金は業者に問い合わせてください。
金庫の鍵開けは持ち込みよりも出張がスピーディ!
金庫の鍵開けを業者に依頼する場合、持ち込みで作業してもらうよりも、出張でお願いしたほうがスピーディです。
持ち込みで鍵開けをする場合、重い金庫なら移動に時間がかかったり、怪我をする可能性があります。
また、外出先で金庫を抱えていると、強盗などの事件に巻き込まれてしまうかもしれません。
出張サービスであれば、最短数十分で駆けつけてくれますので「今すぐ金庫を開けたい」という方には魅力的でしょう。
しかし、その場合出張費が発生する場合もあるので注意しておきましょう。
鍵開け後に鍵交換や金庫の処分してもらえる業者も
業者によっては、金庫の鍵開け後に、鍵交換や金庫の処分をしてくれることがあります。
1回で複数の作業に対応してくれる業者に依頼すれば、それぞれの作業ごとに別業者を呼ぶ手間がなくなりますので便利です。
金庫の鍵開けの他にもお願いしたいことがあれば、複数の作業に対応してくれる業者に依頼しましょう。
まとめ
このページでは、金庫の鍵が開かない原因や正しい開け方、鍵の紛失・番号忘れへの対処法、業者に依頼した場合の費用相場などについて解説しました。
すぐに金庫を開けなければならないとき、うまくいかなければ慌ててしまいますよね。
このページでご紹介した「鍵の開け方」「対処法」を試してみることで、金庫の鍵を開けられるかもしれません。
しかし、「鍵の開け方・対処法を試しても開けられない」という場合は、業者への相談が必要です。
金庫の鍵が開けられずに困っている方は、専門業者へ相談してみてください。