あなたは、引き戸に鍵を追加したいと考え、後付け可能なカギの種類について情報をお探しではありませんか?
「セキュリティ性を高めたい」「子供や猫が鍵の開け方を覚えてしまったから別の鍵を追加したい」など、引き戸に鍵を後付けしたい理由は様々ですが、いずれにせよ深刻な不安を抱えていらっしゃることでしょう。
鍵の後付けを後回しにしてしまうと「空き巣被害に遭ってしまった」「子供や猫が勝手に外へ出てしまった」などのトラブルに陥ってしまう可能性があるので、早急な対策が必要です。
しかし、引き戸の場合、防犯性については「鍵の追加だけ」では十分とは言えない場合もあります。
例えば、「引き戸のガラスを破ったら容易に侵入できる」といったときは、鍵の追加だけでは十分な防犯にならないでしょう。
引き戸の場合は、ときにドア丸ごとリフォームしなければならないということを頭に入れておきましょう。
何かが起きたとき、「鍵をもう一つ付けておけばよかった」と後悔しないために、後付け可能なカギの種類や、取り付け方法、注意点について読んでおいてください。
目次
引き戸に後付けできる鍵の種類
引き戸に後付けできる鍵の種類は主に下記の4つです。
引き戸に後付けできる鍵 特徴 | 特徴 |
---|---|
戸先錠 | 引き戸のメインの鍵として使われているが、後付けも可能。 こじ開けに強い種類もある。 |
補助錠 | 様々な種類があり、「引き戸用」として販売されているものもある。 「室内側用」もあるため、子供や猫が開錠するのを防ぎたいときにおすすめ。 |
電子錠 | 暗証番号や指紋認証、リモコンなど様々な種類がある。 一般的な鍵と比べると高額であるものの防犯性が高い。 |
召し合わせ錠 | 主に引き違い戸で使用する鍵。 2枚の引き戸が重なる中心部分に取り付ける。 一枚一枚の戸それぞれに、戸先錠を後付けすることもある。 |
引き戸には他の種類があり、「引き違い戸」と呼ばれるタイプがあります。
引き戸は戸が一枚であるのに対し、引き違い戸は二枚あるのが特徴です。
まずは、引き戸に後付けできる鍵の種類について、詳しくご紹介します。
戸先錠
戸先錠とは、引き戸のメインの鍵として使用されることが多い鍵です。
戸先錠は、引き戸を閉めたときに、引き戸の側面と枠があたるところに付けるのが一般的です。
戸先錠は引き戸玄関で使用することがほとんどですが、室内の引き戸に使用することもでき、いずれの場合も後付けができます。
ちなみに、戸先錠の費用は2,000~2万円が相場です。
補助錠
補助錠は、メインの鍵とは別に取り付ける鍵のことです。
補助錠は非常に種類が多く、引き戸や引き違い戸にも使用できるものがあります。
また、補助錠には室内側から操作できるタイプもありますので、防犯面だけではなく「子供や猫が開錠してしまうのを防ぎたい」という場合にもおすすめできます。
補助錠の費用相場は1,000~7,000円です。
電子錠
電子錠は、特殊な鍵です。
電子錠は種類が多く「指紋認証錠」「スマートキー」「暗証番号錠」「リモコンキー」など、様々なものがあります。
電子錠の製品によっては、引き戸及び引き違い戸にも使用できます。
電子錠の費用は、一般的な後付け可能な鍵と比べると高額で、相場は1万~10万円となっています。
召し合わせ錠
召し合わせ錠は、引き違い戸に使用する鍵のことで、二枚の戸が重なる中央部分に取り付けます。
召し合わせ錠は戸先錠と似ていますが、引き戸には使用できませんので注意してください。
なお、召し合わせ錠の費用は2,000~3万円が相場です。
引き戸や引き違い戸に簡単に鍵を後付けする方法
ここからは、引き戸や引き違い戸に簡単に鍵を後付けする方法についてご紹介します。
難しい作業が苦手な方は、次の内容を参考にしてみてください。
鍵をビスで固定する
引き戸や引き違い戸に鍵を後付けする方法として、比較的多いのが「鍵をビスで固定する」というものです。
引き戸や引き違い戸に電動ドリルで穴をあけてから、鍵をビスで固定して取り付けます。
準備するものは新しい鍵とドライバー、電動ドリルですので、特別な工具は必要ありません。
しかし、戸の素材によっては穴あけ作業が難しいので、作業に慣れていない方には自分での取り付けが難しい場合もあります。
また、ビスで鍵を固定する場合は、小さい穴を開けなければなりませんので、賃貸物件に取り付ける場合は大家さんや管理会社に許可をとってから行いましょう。
鍵を強力な粘着テープで固定する
ビスで固定するよりももっと簡単な方法として「粘着テープで固定する」というものがあります。
鍵の固定に使用する粘着テープは、文房具などで使うテープよりもはるかに強力な粘着力を持ちます。
鍵を強力な粘着テープで固定する方法は、ドライバーが不要でカギの付属品のみで鍵を後付けできるのが魅力です。
しかし、粘着テープは年月が経つにつれて粘着力が弱まってしまい、せっかく取り付けた鍵が取れてしまう恐れがあります。
定期的にテープや鍵を取り換えるなどして、防犯性を維持してください。
扉や枠に穴を開ける
やや手間がかかりますが、「扉や枠に穴をあける」という方法で、引き戸や引き違い戸に鍵を取り付けることもできます。
特に、「戸先錠や召し合い錠を後付けしたい」「電子錠を取り付けたい」といった場合は、扉や枠に穴を開ける加工が必要となります。
しかし、穴をあける位置を間違えたり、力任せに穴をあけると引き戸・引き違い戸のガラスを割ってしまう可能性がありますので慎重な作業が必要です。
なお、賃貸住宅の場合は、大家さんや管理会社に許可をとってから作業を行わないと、トラブルになってしまいますので注意してください。
ホームセンターの商品で鍵を後付けする方法
ホームセンターの商品で鍵を後付けする場合は「木製の細長い棒(10cm程度のもの)」「蝶番」「電動ドリル」「ドライバー」を揃えましょう。
電動ドライバーでドア枠にビス止め用の穴を開け、蝶番をビスで固定します。
引き戸を閉め、蝶番を戸に沿わせるように倒します。
蝶番の穴の位置を確認し、戸にも電動ドライバーで穴を開け、穴に木製の細長い棒を差し込み施錠しましょう。
ただし、上記の取り付け方法は、防犯性が期待できませんので室内の引き戸におすすめです。
子供や猫に開けられたら困る室内の引き戸で試してみてください。
引き戸や引き違い戸に鍵を後付けするときの注意点
引き戸や引き違い戸の鍵を後付けする理由が「防犯性能の向上」の場合、カギ以外にもチェックしたほうが良いポイントがあります。
例えば、引き戸や引き違い戸にガラスが使われている場合、せっかく鍵を後付けしても、硝子を破られてしまったら空き巣に侵入されてしまいます。
鍵だけではなく、引き戸・引き違い戸本体を防犯性能の高いものに交換したほうが、防犯面で安心できるでしょう。
まとめ
このページでは、引き戸・引き違い戸に後付けできる鍵の種類や、取り付け方法、注意点について解説しました。
防犯性能に不安があったり、猫や子供が勝手に引き戸・引き違い戸を開けてしまって困っていたりする場合、後付けできる鍵があれば助かりますよね。
現在、引き戸や引き違い戸の鍵の後付けを検討している方は、このページを参考にしながら、あなたに合ったカギを探してみてください。